2008年 09月 10日
アパートの鍵貸します、みたいな? |

もともとは、昔ほんとうに使われていた「どこかの扉の鍵」がフランスの蚤の市なんかで売られていたのを、アクセサリーや飾りとして楽しむようになった。
それが、今では「アンティーク風」にわざわざ作られた「雑貨」が出回るようになっているというわけです。
本物のアンティークキーには、「この鍵にどんなドラマがあったんだろう」なんて、想像を膨らませる楽しみがあるかも知れません。
しかし、「ドラマは自分で作っていくぜぃ」というあなたなら、雑貨としての「鍵モチーフ」で充分ですよね。
麻のシンプルな袋の紐に、革紐やチェーンでぶら下げているだけで、ちょっとしたアクセントになって、可愛らしいものです。
中には「お城の扉、はたまた牢獄の鍵?」というような、大きくてゴツいものもあります。
おそらく、こういうのは、インテリアとして、棚にコロンと置いておいたり、壁のフックに掛けておいたりする、というのが一般的な使い方なんだろうと思います。
以前、こういうゴツい鍵が入荷していた時に、お買い求めのお客さまに「これはどんな風に使われるんですか?」とお聞きしました。
すると、「人形の胸に刺そうと思って。」と答えられ、一瞬、店中が凍り付いた、ということがありました。
いやいや、良いんですよ。そういうお人形を作られる作家の方でしたから。
そういう、ってどういうのか分かりませんけど・・・。
雑貨は素材です。生かすも殺すも、皆さん次第です。
雑貨としての鍵も、その瞬間から歴史を重ね、自分のドラマを作って行くのですから。
正しい。きっと正しい。
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by fabrique451
| 2008-09-10 01:06
| 雑貨