ムーミンワールドへの道のり |
もちろん、ムーミンは、というか、ムーミンの世界観は好きです。
しかし、だからと言って、キャラクターグッズ好きとは違うと思うんですよね〜。
ただ、この国には、至る所に居るのです。ムーミンが。
つまりは、日本のお菓子や、ちょっとしたグッズなどに、キティちゃんが登場している、といった感じ。
例えば、スーパーでは、赤ちゃんのおむつのパッケージにもムーミンが居ました。いや、パッケージだけでなく、おむつのお尻の部分にも、ムーミンが描かれているのでした。
そして、ご存知の方も多いかと思いますが、フィンランドには『ムーミンワールド』なるものがございます。
しかし、フィンランドの冬は長く、雪深く、そして、ムーミン達も冬眠をする種族です。
ですから、ムーミンワールドの門が開かれるのは、短い夏の間だけなのです。
そのムーミンワールドがこの夏開かれた、丁度その日が、ブラボーが滞在してた土曜日だったのです。
となると、やっぱり行かねばならん、と思うのは、人情ってものでしょう。
ヘルシンキから直行のバスも出て居る、というのは、ついさっきネットで知ったところですが、ブラボー達は列車で行きました。
ヘルシンキからトゥルクという街まで、約2時間。
チケットは、3日前に駅の窓口で買ってあります。32ユーロでした。
このチケットというのが、日本の切符のようにしっかりとした物ではなくて、「マジ、レシート的な?」しろものなのです。
お財布に入れた瞬間から、無くさないように無くさないようにと、結構緊張して、お財布を開く度に「うん、あるね」って指さし確認したくらいのライトさでした。
フランスなどですと、ホームの入り口付近に、自分でガチャンとする機械が置いてあって、コレをガチャンとしておかなかったら、例えチケットを持っていても、「ちょっとこちらへ」と連れて行かれてしまうのです。
しかし、フィンランドにはそのような機械が見当たらず、尋ねてみましたら、列車の中で車掌がチェックしてくれる、と教えてくれました。
延々と広がる牧歌的な景色を眺めながら、あっという間の2時間。
トゥルクの街へ到着しました。
駅の正面玄関を出ると、駅を背にして、そのまま真っ直ぐに歩きます。
10分も歩かない内に、歩いて来た道と垂直に交わる広い道に行き当たります。
その道は、歩行者天国になっていて、車が通っていないので、すぐにソレと分かります。
その歩行者天国の道を左に折れて通り抜けると。
広場があって、そこにバスターミナルがあるのです。
行き当たりばったり。
全然調べもせずに行ったのに、広場に出ると「あ!ナーンタリ行きのバスがある!」。
そう。
ムーミンワールドは、そのトゥルクから、更にバスで40分のところにある「ナーンタリ」という小さな街にあるのです。
ムーミン、ムーミン言うておけば、運転手さんが「ここよ」と教えてくれる、という話も聞きますが、ナーンタリ行きのバスは、ナーンタリが終点なので、黙っていても終点で降りれば大丈夫よ。
難しいのは、むしろここから。
バスの広場にあるお菓子売りの屋台に居たお姉さんに、ムーミンムーミン言ってみたら、あっち、と指さしてくれたので、そちらに向かって歩きます。
真っ直ぐな道ですが、結構な距離を歩いた気がします。
交差する道に行き当たったところで、角に小さな案内塔が。
針山みたいに、矢印がいっぱい突き刺してあって、その中に小さくありました。
ムーミンワールド。
矢印に促されて歩いて行くと、ヨットハーバーが現れて、その先に小さな島が見え始めます。
島へと渡る桟橋を延々と歩いて行くと。
さあ、いよいよムーミンワールドに到着です。