『あかあか くろくろ』 |
最近、ブラボーの周りはちょっとしたベビーブームです。
といっても、もちろん、ブラボー同世代の友人が産みまくっているワケではありませんよ。もちろん、ひと世代以上、下の方達です。
世間的にもそうなのか、「お祝いの絵本を探す店」として、Fabriqueを選んで下さるお客さまが増えたということなのか、「赤ちゃん向けの本」、よくお買い上げ頂いています。
このシリーズの本は、今まで2冊出ていて、どちらも人気が高かったのです。
赤ちゃんにとって、オススメの理由とは。
まずは、色がハッキリしていて、絵が単純であること。これは、「アンパンマン人気」からも証明されていますよね。
そして、お母さんのお膝で、読んでもらいながら、手を伸ばせるようになってくると、自分でもめくってみたくなります。
ボードブックで、ページが分厚く、小さなお子さんでもめくりやすい。
もちろん、折れたりする心配もありません。少しくらいかじっても、大丈夫でしょう。
お座りをして、自分で本をめくれるようになると、「本」というより、「おもちゃ」という感覚で、本に馴染んで行ってくれたら嬉しいですね。
繊細でない本なので、どうぞどうぞ、好きにめくっちゃって。と、広い心で言うことができます。
そんな、人気シリーズの最新作が『あかあか くろくろ』なんです。
もう20年くらい前の事ですが、友人に赤ちゃんが産まれて、お祝いに伺いました。
すると、友人は「産後のラフな出で立ち」に、口紅だけ真っ赤に塗っていたのでした。
彼女曰く「赤ちゃんは、赤色は認識できるから」だそうで、クールで美人だったその友人が、真っ赤な唇で「ンバババババ〜!」とやっている姿に、「人は母になると変わるのね」と思ったものです。
この本を見て「そう!赤ちゃんには、赤!」と、改めて思い出しました。
認知症の方が笑顔しか認識できず、笑顔でない人と居ると、孤独を感じる、と聞きました。
産まれて早い時期の赤ちゃんも、そうなのでしょうか。
だとしたら、赤!赤い唇で、笑顔!ですね。
きっと、この一冊も、赤ちゃんは大好きになってくれるに違いありません。