ころころぽーん |
新井洋行さんは、荒井良二さんとか、酒井駒子さんとか、長谷川義史さんのように、本人や絵が「キャラ立ち」しているわけではありません。
いやらしい言い方をすると、「アタシ、新井洋行の絵本、好きなんだよね」って言っても、「オシャレな人なのね」といった、心くすぐる反応は得られないかも知れません。新井洋行さんのファンの方スミマセン。
荒井良二さん辺りの本を、男の子からプレゼントされたら、特に若い女の子は、キュンとなってしまうに違いありませんが、新井洋行さんの絵本だったら、「?」となってしまうかも知れません。新井洋行さんにもスミマセン。
しかしですねっ!
『れいぞうこ』『ひきだし』『おふろ』『おしいれ』『といれ』にはじまり、『どっちにかくれてる?』などなど、新井洋行さんの絵本は、Fabriqueでも、本当によく売れている、大変人気の絵本なんですよ。
0歳後半から、幼稚園前くらいまでの、小さなお子さんの心も、そういうお子さんのお母さん、おばあちゃんの心も、キュッと掴んでしまう、力があるんです。
実用的なんです。ご出産のお祝いなんかにも人気なんです。
それはひとえに、新井洋行さんが、小さなお子さんの喜ぶ事を知り尽くしている作家さんだからに違いないと思います。
今回の『ころころぽーん』『みず ちゃぽん』『ひ ぼうぼう』は、音を楽しむ絵本です。
水や火の音はともかく、実際に転がっていくものが「コロコロ」と言いながら転がって行くわけではありませんし、ボールを投げるときに、ポーンと音がすることはありません。
しかし、「寝た」とか「投げた」という言葉より前に、「コロンしてごらん」とか「ポーンしたの」なんて、赤ちゃんに言いますよね。
これはもう、日本人のDNAに刻み込まれた日本語であり、子供達は、これを音読して貰う事、絵を見ながら一緒に「ぽーん」と言うことが大好きなんです。
またお母さん達の心を掴む本がやって来たな、と、ブラボーは思っています。
あるひとしずく。
こういう絵を見ると、身内はみんな「あ、ブラボーがおる」と言います。
沢山の顔の絵に、そういうのを見つけて楽しむのも、良いですよね。
さて、ブラボーは、18日(月)は営業するつもりです。いえ、します。
多分、18時までとか、短縮営業にするとは思いますが、きっと、あの界隈は静かだろうなと思うので、かなり、気分がお休みモードのブラボーです。