刺繍のコースター |
アンティーク雑貨屋のBON VIVANTで、とても素敵なリボンを買いました。
焦げ茶のグログランリボンに、花の絵が等間隔に描かれている・・・。
おそらくその絵は、プリントではなく手描きだったように思えました。
その頃は「バレッタ」をよくしていた時代だったので、ブラボーはそのリボンをたたんで、リボン結びのように形作ってバレッタを作ろうと考えました。
すると、BON VIVANTの魔女が一言。
「あらぁ、無造作に髪にくくる方が素敵だと思うけど〜!」
た、確かにそうですけど、この美しい花の絵を、グチャッと結ぶ勇気がないのです〜。
しかし、魔女を師と仰ぐブラボーは、勇気を持ってそのリボンで髪をくくりました。が、使った後には、その都度アイロン。
そして先日、突然、あのときの魔女の言葉が、ぶらぼーの頭の中に降りてきました。
コースターを作るとき、グラスやカップを置く場所にモチーフが来ないように、チマっと逃げて作ってしまいます。
しかし、それを容赦なく、カップで踏みつけるように使うのが「格好良い」のではないか、と。
そうだ。モチーフを隅に逃がさないコースターを作ろう!
かくして、ぶらぼーの刺繍生活が始まりました。
夏休みならではの、暇な時間を使ってちくちくちくちく。
こちらは、この方もまた、ブラボーが尊敬してやまないbirdさんが、チェコ土産に下さった包装紙の図柄を取り出したもの。
刺繍をしているとき「見て見て、コースター作ってんの」と見て頂きました。
すると、多くの方がおっしゃいました。「この上にカップなんて置けない」。
しかし、それを敢えて置く。
それこそが、このコースターのコンセプトなのです。
若いときは、使うのがもったいなくて使わなかった包装紙、ハガキ、便せん、布もリボンも、食器もクロスも、いっぱいありました。
でも、使ってこそ生きてくる。使い込んだ感こそが格好良い。
年齢が、それを教えてくれるのです。
とはいえ、それなりに手間が掛かっているので、「容赦なく使う」というには、少々お高い値段設定になってしまいました。
今のところ、この8枚です。この麻布がなくなってしまったので、打ち止めです。
店がどんだけ暇なんだ?なんて事は言わないで下さいよ〜。