いつもの年だったら、明日から3月なのに、うるう年の今年は春が一日遠い。
おまけに「だって、2月だから当然でしょ」って、その一日に冬がしがみついているみたいに寒いし。
そんなだから、まだ胸元を広く開けた洋服を着ている姿は想像しにくいかも知れませんが、オカベマキコさんに春のネックレスを作って頂きました。
「え?これビジューじゃん?」と、オカベマキコマニアな方は思われたかも知れませんね。
BIJOUとは、一昨年夏に初めて作って頂いたブレスレットで、オモチャのビーズで作ったような、または、物語の中に出てくる宝石のような、色んな色の小さなパーツが連なっています。
遊び気分で作って頂いたものが、大変好評で、昨年夏も昨年夏用に考えたブレスレットよりも、こちらをお望みの方があとを絶たず、結局また作って頂いたというシリーズです。
そして、この春夏は、それをネックレスにしてみたらどうでしょう、という事になりました。
ですが、全て単色でのパーツ違いという事に致しました。
ほら、遠目に見ると、パーツが小さいので大人しいんですよ。
色とりどりは、腕の先にさり気なく付けているから良いのであって、首回りに持って来ると、さすがにちょっと遊びが多すぎて、大人のオンナにはいかがなものか、と思われるからです。
近くでよく見ると「実は遊んでいる」みたいなのが、本当のオシャレさんだって、ブラボーは思います。
遠くから見ても「うわ!派手なリボン」みたいな、ミニーマウスみたいなのは頂けません。
以前、こちらも大変な人気だった、
粒粒ネックレスに近い印象です。
このネックレスには、オカベ作品には珍しい「金色のクサリ」が使われています。
元々はBIJOUブレスレットの「オモチャっぽさ」を強調するために、選んだ色でした。
オカベ作品にしばしば使われる「金古美」と呼ばれる、いぶしたような金色のクサリがあります。
その色がお好きという方も多いです。
しかしその色、夏に汗がつくと、黒くなってしまうのです。
一方で、この金ぴかは、汗に当たっても変色しません。
それだけでなく、一夏楽しんだあとは、かえって良い感じに色が褪せて翌年も同様に楽しめるのです。
このデザインは服の上からでなく、肌に直接付けて頂きたい。
ですから、敢えて、クサリを金色にして頂いたんです。
春夏のネックレスのスタンダードは40センチなんですが、これは短めが可愛いと思うので、35センチです。
首が華奢な方にも対応できると思います。
そして、5センチのアジャスタも付けて頂いているので、華奢じゃないブラボーさんも大丈夫。
色々考えとんのよ。
思い切り胸元を開けなくても、優しいローンのブラウスの襟元からのぞいても美しいですよね。
春から夏に、ずっと楽しんで頂きたいネックレスです。