キトラさんのペーパーウェイト |
彼女の名は、キトラさん。
作品の裏には、『kitoran』と書かれています。
キトラ古墳のキトラです。カッチョ良いです。生まれた時からそんな、アーティスティックな名前を語る事ができるということだけで、憧れます!
ブラボーなんていう、平凡な名前の日本人にとってはっ!(冗談です、もちろん)
ガラス作家キトラさんの、世を忍ぶ仮の姿は、木工職人さんです。
そう、Fabruque 451 の店舗を全部作ってくださった、むくもくさんのスタッフの一人なのです!入口の取っ手や、青い棚は、あの暑い夏の日、キトラさんが付けて下さったものなのです!
そして、そのご縁で、451の開店のお祝いにと、ペーパーウェイトをプレゼントして下さっていたのでした!
頂いたペーパーウェイトを飾っていたら、「これは売り物ではないんですか?」と、問われる事がしばしばありました。
そこで、「どうか451のために何か作ってくださ〜い!」とお願いしていたのです。
どうでしょう、この透明感!このスベスベ感っ!
冬のある朝、アニエスbのハンチング帽をかぶった、粋なご老人が451に来られました。「ちょっと見せてぇよっ!」と。
ご老人は、ガラスに詳しいらしく、451のガラス作家の作品を手に取りながら、色々とうんちくを語られておりました。
そんな中で、キトラさんの作品を見て、「この人のガラスは上手なで。なかなか、こんな風に透明にはできんもんなんじゃ。」と言われました。
キトラさんの作品を見ていたら、何度もそのご老人の言葉が思い出されます。
本当に吸い込まれそうな、気持ちのよい透明感なのです。
不思議なキノコのようであり、美しい海に浮かぶ、クラゲのようでもあります。
透明なので、もちろん向こう側の景色がそのままの色で見えるのですが、逆さまに映っています。まるで、自分が海の中に居るような、そんな錯覚さえ覚えるのです。
こちらの2つは、形が遊ばれています。
左のもの。「タラコくちびる!」とブラボーは思いました。
丁度居合わせたミキチさんは、「ローリングストーンズのクチ!」と言いました。
でも、キトラさん的には「パン」なのだそうです・・・。どう?
そして、このクチ・・いや、パンは、このようにカードや写真を立てる事もできるのだそうです!
そう。名前はペーパーウェイトとしましたが、別に、紙を押さえなくったって良いのです。
これだけ美しいのですから、玄関や窓際にオブジェとして、コロンと転がしてあっても絵になるでしょう。
そして、もうひとつの「涙型」のものは、何をイメージして作られたと思いますか?
なんと、「吹き出し」なのだそうです!
漫画の吹き出し、です! こんなペーパーウェイト、あったかいなっ!
あまりに楽しい発想に、ブラボー大感激してしまいましたっ!
寝ぼけたカリメロ、無言で歩く。
「う〜ん、むにゃむにゃ。」って感じ?
食いしん坊のレオン、あまりの美味しさに、言葉を失うっ!
って感じ?
しばらく、触ってのぞいて、遊んでしまいそうな、素敵な作品達です。