大好き、文房具! |
新しいペンやノートを見ると、「これを買いさえすれば、キレイな字が書けて、キチンとノートを取って、しっかり勉強できるに違いない」、そう言い訳しては、文具店や雑貨屋に通い、ペンやノートを購入していたものです。
ノートを最後まで遣いきり、一本のペンを長く使えるようになった時に、「ああ、オレも大人になったもんだ」と、つぶやきました。
そんな「大人」のブラボーの心をくすぐるモノが入荷しました。
チェコのコヒノール社の文具です。
コヒノール社は、1790年創立以降、200年以上の歴史を誇る、筆記具を中心とした老舗ステーショナリーメーカーです。
チェコは、ほんの18年前、1989年の革命まで、共産主義国家でした。
つまり、文具メーカーも「国営」だったという事です。
「国営」ならではの、質実剛健さ。
フランス雑貨などに見られる「粋」とか「洒落」は感じられません。
とにかく、真面目。崩して着こなす事ができず、いつでもシャツの第一ボタンを閉めている感じです。でも、その「ひたむきさ」が素敵なのです。
特にお気に入りなのは、青の鉛筆です。もちろん、赤も、そのキリリとした深い色が何ともいえません。
コレは、シャープペンじゃありません。鉛筆の太さの芯を入れ替える「鉛筆」なのです。
製図をする人には、このタイプの鉛筆はお馴染みなのだそうです。
芯を出す時にカチカチッと押す所をクルクルと外すと、芯の先をとがらせる「鉛筆削り」が付いています。
芯は、HBです。製図用品を扱っているお店なら、Bの替芯などもあるようです。
しかし、シャープペンの芯と違って、柔らかくしなりがあります。
本体に重量感があるので、力を入れなくても、芯の柔らかさと本体の重さで、スルスルと気持ちよく線が引けるだろう、と言ったのは、一級建築士でもある、451ブックスの店長です。
この鉛筆を買えば、もう2年もさぼったままのフランス語が、バリバリ出来そうな気がしています。
あまり成長していない、というよりは、大人を過ぎ、人生折り返しているブラボーなのでした。