アラビアファクトリー、ハカニエミマーケットに行く |
正面にドーンと見える煙突が、アラビアファクトリー。
とはいえ、実際には、ここではもうアラビアの製品は作られていないらしく、しかし、その姿を残すことで、アラビアファンのハートをキュンキュンさせているようです。
煙突のある建物の横にある、ガラスの入り口から入ると、アラビアのショップがあります。
アラビアのショップ、と言いましたが、ご存知の方も多いでしょうが、アラビアという会社はもうありません。
イッタラに合併されたと思っていたのですが、イッタラ自体も、色々な会社に合併されながら、今は、イッタラもアラビアも、グスタフスベリなんかも、みんなみんな、ハックマンという会社に買収されて、最終的に、ハックマンが現在、イッタラと名乗っているという事なのですね。
ですから、純粋に「アラビア」だった時代に作られた、その時代のロゴ入りの製品が、スゴク値段が上がっていたりもするようです。
しかしね。
色んな会社を合併しているので、このアラビアファクトリーには、「え?このブランドも買収されてんの?」というようなブランド食器が並んでいたりするのです。
夢を持っていた時代なら、少し残念に思うでしょうが、少しでもお得に手に入るのなら、ラッキーです。
と言っても、物価の高いヘルシンキですから、ブラボーは記念程度にアラビアのスープマグをひとつだけ買いました。
さて。
マリメッコに行くための地下鉄に、ブラボー達は「ハカニエミ」という駅から乗った、と書きました。
アラビアファクトリーに行くトラムにも、このハカニエミという広場前から乗車できるのです。
そして、その「ハカニエミ」には、マーケットがあって、そこは、映画『かもめ食堂』にも登場していて、片桐はいり演じるミドリさんが、トナカイの肉を買ったお店がある事でも有名です。
一階は肉や魚や野菜など食料品店やスープ屋さん。
二階には、小さな雑貨屋さんや、アンティークな、それこそ年代物のアラビアを扱うお店などがひしめいているのです。
従ってですね。
この「ヘルシンキ・ミーハー三角地点」は、併せていく日本人観光客が大勢いるのです。
なのに、地下鉄やトラムを使って自らの足で向かう日本人は「自分たちは、連れて回ってくれるツアーに乗る観光客とは違う」意識が強いものですから、場所を変えても変えても、会ってしまう日本人同士に、お互いちょっとバツが悪そうに、苦笑いをしながら会釈をするという。
ふふ。認めてしまいましょうよ。
同じ穴のムジナ。