秋は食べ物本 |
日中は暑い時もありますが、それでも朝夕に秋を感じるようになりましたね。
温かいお茶や、それに合わせて粉モノのお菓子が恋しくなる季節です。
Fabriqueにも、451BOOKSから、食に関する本が届いています。
まずは、こちら。
『アンソロジー おやつ』。
阿川佐和子、五木寛之、東海林さだおに向田邦子などなど、老若男女、日本を代表する随筆家、小説家、文章家たちによる「おやつ」にまつわる随筆を集めた一冊なんです。
あるチョコレートを巡る思い出、おやつへのこだわり、など、頭の中にどんどんおやつの風景が浮かんで来て、思わず食べたくなるのです。
そして、自分自身のおやつへの思いも沸いて来て、わたくしも一つ、おやつについて論じてみましょうか、という気持ちにもさせてくれるのです。
それから、AO/青さんの『My Dining』。
こちらは、ご自宅でされていたお料理教室を、枚方市の星ヶ丘学園で開催された1年をまとめられたモノです。
エッセイと共に、各月のお料理のレシピも載っています。
例えば9月は、茄子とセロリのケチャップスープ、山芋のバター焼き御飯、無花果のサラダ。
その季節の素材で、その季節に合ったお料理のレシピがありますので、読んで楽し、実用にもなるという優れものです。
そして、平成生まれの食文化が綴られた『生まれた時からアルデンテ』。
どういう意味かは分かりませんが、ブラボーがアルデンテという言葉を知ったのは、高校生くらいだっと思うので、平成は、そんな言葉が当たり前に生活の中にあった、という事でしょうか・・・。
この3月まで慶応の学生だった平野紗季子さんは、小学校から食日記をつけるごはん狂。
日記では、味、演出、値段設定、内装、雰囲気などを星の数で評価しているんですよ〜。
食にまつわる発見と感動を綴るブログが話題となり、現在、若い方向けの雑誌で執筆中。
今くらい、誰もが食べ物の写真を撮り、ネットに上げる時代に、それだけ取り上げられるのは、独特な感性と文章の力なのです。
食欲の秋は、読書の秋でもあります。
本を読みながら、頭の中を食べ物で一杯にして、ついでに旅の秋にも出かけてみてはいかがでしょうか。