『オセアノ号、海へ!』 |
そんな派手さはありませんが、大人好みの上品さと、自然に対するメッセージの込められた飛び出す絵本の第二弾です。
第一弾は『なまけもののいる森』で、人間によって伐採され、そして再生していく森を、なまけものがじっと見ているという一冊でした。
今度はオセアノ号という赤い船が世界を巡るお話しです。
オセアノ号出航の日。
最初のページです。
沢山の船が居る港。
見送りの人も居ます。
縦長の本の下方に目をやると・・・。
なんと、海面から下の世界が広がっています。
上下1度に見るとこんな感じになっています。
昨年夏のロンドン五輪で、シンクロナイズドスイミングに採用されたNHKのハイテクカメラを覚えておいででしょうか。
水面から上の映像と水中の様子が同時に画面に映るアレです。
まるでそんな感じですよね。
そして、海の中には、様々な風景が広がっています。
水面から上の風景よりも、当然の事ながら海の中の風景の方が沢山のスペース使われています。
海の中の世界からすると、人間の世界がいかにちっぽけであるかを感じられるようです。
あとのページに出て来る内容を見て、前のページに戻って「船長さんはどれかしら。あ、居る居る」みたいな感じで、何度も何度もページをめくり直しては楽しんだり。
お話しには関係のない絵のすみずみまでをジックリと見たり。
とにかく大人も楽しめる飛び出す絵本なんです。
大きすぎないのもお洒落。粋なギフトにいかがでしょう。
海だから、季節にも合っているしね〜!
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